とある中年女性の日記

一人の時間と惰眠を愛するわたしの脳内と暮らし

ひたすら焼き上がらない皿を待つ「良子 40歳」。

半年くらい前、若者の男女たちと陶芸にいったんですよ。

まあ、若者って言ってもいい大人、とだけ言っておきましょう。でもわたしよりはうんと年下。

全員陶芸に詳しい奴なんていません。観光ついで、レジャーの一貫です。

 

 

陶芸っていやろくろですよね。

ろくろに憧れる。

youtu.be

懐かしいコレ、そのメンバーの中の男性がコレを持ち出して反応していました。

っていうか女子たちはこんな映画世代的に知らないので、わたしにだけ振ってきた。

「アンタ本当はおっさんでしょ」

そんな彼はそのグループで一番年下でしたが。

この場面の話題を振ってきた、そのニヤケ顏にうっすら彼の性欲と青い恋愛へのファンタジーの片鱗をわたしだけが感じつつ、ろくろ大会が始まりました。

 

 

でもねー。

わたし子連れだったんですよ。

 

幼児にろくろは無理。そして子は陶土を粘土のようにして遊ぶのにはまってしまい、そしてわたしもそれにはまってしまい、もうわたしは手こね(?)で皿をつくりましょう!

ということになりました。

 

娘とつくるモノを見ては、

「いいね!いいね!それも面白いよ!」

陶芸の師もそんな方で母娘をノせてくるのも相まって。

 

 

…話は変わるがわたしの下の名前はバリバリ昭和である。

昭和の真っ只中の恵子、智子くらいの平凡さ、でもない。花子、良子(ここはヨシコと読んでもらいたい)レベルである。まあ仮に良子としておこう。

そして、焼く前の出来上がったなんとも不格好な皿にわたしは「良子 40歳」と刻印しておいた。四十(ここはしじゅうと読んでもらいたい)になったばかりの時期だったので、記念にと思ったのです。

 

 

ところが。

もうあれから半年近く経つが例の皿が完成したという知らせがない。

お盆くらいには焼きあがるという話だったのに!

 

聞くと皆のろくろの器は問題なく出来上がっているものの、「良子 40歳」だけがなんとも上手いこといかないと。一度はお盆過ぎに、

 

「良子 40歳、だけもう2回焼かせてください」

 

という陶芸の師からの連絡があったきり音沙汰なく夏が終わった。

そして、もう皿のことなんか忘れかけていた秋も深まりつつある頃、

 

「あと1ミリのところです。あと一週間後に焼いたら完成にしたいです」

 

という連絡が。

そして今も連絡がない 笑。

一週間、とおに過ぎてるんですけどね。

 

「良子 40歳」の呪いか、はたまたこの皿に師はとてつもなく思い入れをもってくださっているのか!あと1ミリって何だよ。焼かせてください、とか完成にしたい、というメールの文面もやけに切迫感漂っているぞ!

 

ゴメンねー!sooo youngなみんな!あたしのせいでせっかく焼いた器たち、全然発送されてこないよねー。あんな楽しみにしてたのにねー!!!

そして師よ、ありがとう。「良子 40歳」にここまでしてくれて。

 

もう、良子が40歳のあいだに、何とかなればそれでいい。あの皿。

 

 

 

以上でした。