とある中年女性の日記

一人の時間と惰眠を愛するわたしの脳内と暮らし

映画「コラテラル」

夜勤明け。いつもの如くもうろうと夕食の準備、そして食事、片付けをしていたら娘は知らぬ間にソファで寝ていた。ひらひらの夏物の安物の花柄スカートのまま(パンツ丸見え)。昼間は良い天気だったから外で存分に活動したのであろう。汗でべったべたのうっすら陽に焼けた肌。

 

夜勤明けはよく娘と言い争いをするのである。

 

ひとえに身体が鉛のように重いせいであろう。テーブルのシミも、散らかしたお絵描き帳もいちいち神経に障るように不快である。仕方ないので不快なまま家の中の作業をしているのであるが、そんな中寝入ってしまった娘の顔をみるとさすがに妙な気持ちになる。

罪悪感?いや違うな。シフトの都合で昨夜も、その前の夜も離れていた娘に対するセンチメンタルな感情が寝てしまってから込み上げ、なんと自己中で勝手でひとり相撲な!と笑える種類のものであった。

風呂も入らず寝入ってしまった娘と明日は午前中近所の温泉にでも行こうか。そして今夜は一人集中して映画でも観よう、娘が早く寝た事実が急に嬉しくなって結局なんやねん、と。

 

いつもの如く前置きが長いな。

コラテラル」はさっぱりした犯罪映画だった。と言っても中身がないさっぱりではなく、メッセージ性や価値の対比はがっつりあるんである。しかし「ハイ、宵の口から夜明けの間の数時間に眠らない街ロスアンゼルスでこういう物語がありました、ってだけです」感が半端ない。これは映像や音楽によるものなのだろうか、たぶんそうなんだろう。映画監督ってすごいなーーー。マイケル・マン監督好きだー(と言ってもあとは「マイアミ・バイス」しか観てない。これもかなり好きだ)!。

白髪のトム・クルーズの殺し屋もなかなか悪くなかった。必死に保つクールさはトム・クルーズにある意味ぴったりと感じた。観れば観るほど面白いキャラやな、トム・クルーズって…。この映画に限ってでなくなんですけども、こんなにわかりやすく俳優として成長?幅を拡げる?進化?その様子はトムってまるで漫画のようですよね(←急に誰に口調)。

ラスト近くではトム演じる殺し屋のヴィンセントとジェイミー・フォックス演じるタクシー運転手マックスの間に「男対男」的な拮抗がみられる。しかしそこから情に流れそうで流れていかないところがまた良い。ただ、その拮抗のクライマックスに道路を静かに横切るコヨーテ。セリフなし。このシーンは心に静かなどよめきが起こった。

まるで、その時空気が歪んだような、もしくはそこだけが静かな場所であるような。

で、その後現実的な展開ではなんかマックスにスイッチが入るという。

いいなーーいいなぁ、映画だなぁ!!

 

と、娘の早寝のお陰で堪能させてもらいました。